ニーマン・ピック病C1型は、内臓および中枢神経系を侵す遺伝性のリソソーム貯蔵障害である。 この疾患は、低比重リポ蛋白由来のコレステロールの細胞内での処理および輸送の欠陥によって引き起こされ、リソソーム内にコレステロールおよび他の脂質が蓄積し、その後コレステロールの恒常性が変化する。
ニーマンピックC1型遺伝子の劣性NIH対立遺伝子(Npc1m1N)をホモ接合体に持つマウスは、スフィンゴミエリナーゼ活性とグルコセレブロシダーゼ活性の二重欠損を示す(JAX# 003092)。 動物はBALB/c OlaHsdバックグラウンドで飼育されている。 このモデルマウスの詳細な特徴については、我々の出版物Santiago-Mujica et al.
組織コレステロール値
6週齢のNPC1-/-動物および野生型動物の肝臓および脳領域で総コレステロール値を評価した。 NPC1-/-マウスの肝臓では、野生型同腹子と比較して総コレステロール値が有意に増加していた(図1A)が、NPC1-/-マウスの脳領域では、野生型同腹子と比較して総コレステロール値が減少していた(図1B)。
図1. マウスのNPC1欠損は組織コレステロール含量の変化を引き起こす。 NPC1欠損マウスでは肝臓にコレステロールが蓄積する (A)、脳領域では総コレステロール値が減少した(B) (B). 6週齢のNPC1-/-、n=6/群、雌雄のマウスを用いた。 不対t検定による統計解析の結果、ノックアウト動物と野生型動物のコレステロール値に有意差が認められた。 平均値+SEM; *p<0.05; **p<0.01; ***p<0.001。
NPC1-/- マウスにおける肝酵素
7週齢のNPC1-/-および野生型動物の血漿中の肝酵素プロファイルを評価した。 アルカリホスファターゼ(AP、図2A)、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(AST、図2B)およびアラニンアミノトランスフェラーゼ(ALT、図2C)レベルは、野生型マウスと比較してNPC1-/-動物の血漿中で有意に上昇した(図2)。
図2.
マウスのNPC1欠損は肝酵素値に影響を及ぼす。 NPC1-/-および野生型同腹子の血漿について、AP
(A)、AST
(B)およびALT
(C).
7週齢のNPC1-/-、各群n = 8、雄マウスのみ。
対応のないt検定による統計解析の結果、NPC1-/-と野生型動物との肝酵素値に有意差が認められた。
平均値+SEM; ***p<0.001.
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