タウの取り込みと播種を阻害あるいは阻止する新規化合物の開発が、アルツハイマー病治療の焦点になりつつある。 その結果、ヒト疾患におけるこのタウ病態を反映する信頼性の高いin vitroモデルが必要とされている。 我々は、安定的にトランスフェクトされたタウ過剰発現SH-SY5Y細胞株とマウス一次皮質ニューロンを用いて、ヒトADシードと組み合わせたタウ取り込みアッセイを確立し、最適化した。
図:P301L変異を持つ2N4Rタウを安定的にトランスフェクトしたSH-SY5Y細胞(A,B)およびマウス初代皮質ニューロン(C,D)におけるタウの取り込み(A,C)および播種(B,D)。 細胞を、AD脳から抽出したタウ種子(AD種子)、または播種と取り込みを減少させるために参照項目として抗タウ抗体(HT7)と共インキュベートした同じ種子と48時間インキュベートした。 タウの播種は、リポフェクタミンの存在下で2.5μgのシード(全タンパク質)を細胞に適用することで評価し、タウの取り込みは、リポフェクタミンの非存在下で20μgのシード(全タンパク質)を適用することでモニターした。 タウ凝集は、Cisbio社のHTRF-based Tau Aggregation Kitを用いて、種子塗布48時間後に評価した。 ビヒクル処理した細胞をコントロールとした。 一元配置分散分析(Dunnettの多重比較検定付き)対ビヒクル対照(VC)。 平均値+SEM;n=6。 ***p<0.001。