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オープンフィールドテスト

オープンフィールドテスト

オープン・フィールド・テストは、運動量、多動性、不安関連行動のいくつかの側面をネズミモデルで測定するために用いられる。

赤外線フォトビームを装備したプレキシグラス製オープンフィールド・アリーナ(TSE-System®)を使用。 このシステムは完全に自動化された追跡システムを用いて水平および垂直方向の動きを自動的に検出し、運動量、多動性、後肢で立つと定義される飼育行動を測定する。 試験時間は実験課題と研究ニーズによって異なり、通常5分~1時間である。 Thigmotaxisは、マウスがアリーナの周辺部と中央部で過ごした相対時間によって測定され、不安関連行動の指標となる。 観察された運動量および多動性の差は、交絡因子としての運動障害を除外するために、運動機能を検査するように特別に設計された運動検査を用いてさらに評価すべきである。 不安関連行動は、高架式十字迷路試験のような不安に関する特異的な検査で検証すべきである。

オープンフィールド試験は、アルツハイマー病パーキンソン病筋萎縮性側索硬化症ハンチントン病ニーマン・ピック病ゴーシェ病ポンペ病ムコ多糖症多発性硬化症、その他多くの希少疾患など、さまざまな疾患モデル動物において、一般的な運動能力、多動性、不安関連行動を調べるために一般的に用いられている。 さらに、オープンフィールドテストは、自閉症スペクトラム障害や 統合失調症などの神経発達障害や精神障害における関連パラメータとして、運動行動の変化を評価するために用いられる。 最後に、オープンフィールドテストは、精神運動変化を誘発する乱用薬物のスクリーニングにも利用できる。

スキゾ-図1-1

MK-801を投与したC57Bl/6マウスの野外行動。 A:MK801投与マウスの移動距離を偽薬投与対照マウスと比較。 MK801投与マウスは投与20分後から運動量が増加した。 B:MK801投与動物の多動性レベルを偽薬投与対照と比較。 MK801投与マウスは、投与20分後から多動レベルの増加を示す。 各群n = 10;平均±SEM。 二元配置分散分析(Bonferroniのポストホックテスト付き)。 *p<0.05; ***p<0.001。