握力

握力テスト

握力試験は、マウスやラットの筋力のin vivo評価に利用される、シンプルで非侵襲的な方法である。 動物が発生させた最大ピーク力を測定することで、神経筋機能を測定する方法として30年以上使用されている。 試験装置は、コンピュータに接続された力変換器に取り付けられたバーまたはグリッドから構成される。 力変換器は各試験で得られた最大力を記録する。 握力試験は、その簡便さとわかりやすい解釈から、 病的状態による四肢筋力障害をモニターし、治療的介入 が四肢筋の生み出す力に影響を及ぼすかどうかを判定するため に、最も一般的に用いられているin vivo試験である。

このテストに慣れや訓練は必要ない。 ラットの場合は後肢の筋力測定も可能であるが、動物は前肢で小さなグリッドをつかめるように握力装置に乗せる。 その後、実験者は動物がハンドルを離すまでゆっくりとグリッドから引き離す。 動物の握力の最大値が記録される。 各動物は1回の試験で3回試行する。 繰り返し試験が可能なため、握力試験は病気の進行や介入の長期的効果を測定するのに最適な試験となる。 この試験は単純ではあるが、引っ張る角度や速度が結果に影響する可能性があるため、経験豊富な実験者が実施することが重要である。

このテストは、ALSパーキンソン病ゴーシェ病ポンペ病多発性硬化症などの神経筋表現型のモデルで広く用いられている。 ロタロッド梁歩行試験ワイヤーサスペンション試験と組み合わせて実施するのが一般的である。 また、オープンフィールドモリス水迷路バーンズ迷路など、活動性が結果に影響を及ぼす可能性のある評価において、観察された結果が神経筋障害の影響を受けているかどうかを判定するための対照試験としても用いることができる。

握力

図:SOD1-G93Aマウスの握力試験を非トランスジェニックマウスと比較した。 動物がハンドルを握る力をグラム単位で示す。 二元配置分散分析(Bonferroni’spost hoctest付き)。 平均値±SEM; **p<0.01; ***p<0.001。

In Vitro
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Scantox は、遺伝子改変および非遺伝子改変の細胞株、グリア細胞、初代ニワトリ、ラットの末梢神経系および中枢神経系ニューロン(異なる発生段階)や器官型脳スライスなどを含む、数々の標準化細胞培養システムを使った in vitro 研究サービスを提供しています。 ご要望に応じて、新しい評価系の開発・バリデーションも行います。
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In Vivo
サービス

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バイオマーカー

Santox は、遺伝子改変疾患モデルの生成、特性化、維持、およびそれらモデルの薬品試験プロジェクトへの適用において、20 年以上の豊富な経験を有しています。
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Scantox は、様々な疾病の解析に対応する幅広い範囲の分子生物学的解析方法を提供しております。 ユニットは QPS Neuropharmacology で行われる in vitro および in vivo 研究に対応していますが、外部の前臨床試験や臨床試験からの通常のサンプル解析も同じ手法で行われています。in vitro および in vivo の前臨床サンプル、および臨床サンプルにおいて同じ解析方法を用いることにより、研究プロジェクトのトランスレーション的価値が高まります。
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