Scantoxは、トランスジェニックげっ歯類モデル以外に、6-ヒドロキシドーパミン(6-OHDA)をラットの内側前脳束(MFB)に片側注射し、ドパミン作動性黒質経路の完全な脱神経をもたらすPDのモデル動物として、最も頻繁に用いられている。図1:Wistar Han系雄性ラットのMFBへの生理食塩水(A、B)または6-OHDA(C、D)の片側注射。
冠状脳切片の免疫蛍光標識により、6-OHDA注射後、同側の尾状核(CPu;C)および黒質(SN;D)において、チロシン水酸化酵素(TH;橙色)がほぼ完全に消失していることが明らかになった。
生理食塩水はTHの免疫反応性に影響を与えなかった(A, B)。
細胞核はDAPI(青)で標識した。
AとCの矢印はCPuを、BとDの矢印はSNを示す。
図2:6-OHDA病変ラットのシリンダーテスト。 MFBへの片側6-OHDA注射後の同側前肢使用。
6-OHDAは、生理食塩水を注射した対照動物と比較して、術後3、4、5週目に同側の前肢を使用する頻度を有意に増加させた。
列中の数字は群数(n);平均値+SEM;混合効果分析(Bonferroni´spost hoc検定付き);***p<0.001。図3:アンフェタミンによる6-OHDA注射ラットMFBの同側回旋。6-OHDA注射3週間後のD-アンフェタミンに対する回転反応。
2.5mg/kgのD-アンフェタミンを試験日にi.p.注射した。
30分後、回転計ボウルで回転を分析した。
6-OHDAを注射したラットはほとんど同側回転しか行わなかったが、生理食塩水を注射したラットは同側回転と対側回転をほぼ同数行った
(A).
6-OHDAを注射したラットは、生理食塩水を注射した対照ラットに比べて、60分間における同側の回旋の総数が有意に増加していた
(B);列中の数字は群数(n);平均+SEM、Mann Whitney検定:***p<0.001。6-OHDA誘発ラットモデルでの試験をご希望の方は、今すぐお問い合わせください!