ニューロフィラメント軽鎖(NF-L)は、神経細胞の細胞骨格を構成する3つの異なるニューロフィラメント鎖のうち、量的に最も一般的な鎖である。
神経変性が起こったり、軸索が損傷したりすると、NF-Lは脳脊髄液や患者の血漿中にも存在することが示されている。
神経変性の末梢マーカーとしての髄液や血漿中のNF-Lレベルの重要性は、ヒトにおいてますます注目されている。
Scantoxは、血漿および髄液中のNF-Lレベルの分析に、UmanDiagnostics社のNF-Light® ELISAを使用している。このアッセイは、ヒトの臨床サンプルおよびマウスサンプルの分析用としてよく知られている。
5xFADマウスでは、血漿中のNF-Lレベルの上昇が6ヶ月齢ですでに観察され、このADマウスモデルにおける神経変性を示している(図1A)。
さらに、9ヶ月齢の5xFADマウスでは、CSF NF-Lレベルの強い上昇が観察される(図1B)。
Oakleyら(2006年)およびJawharら(2012年)による組織学的定量を用いた以前の解析では、それぞれ9ヵ月齢または12ヵ月齢のマウスにおける神経変性を検証することができた。
このように、NF-Light®によるNF-Lの解析は、神経変性の最初の兆候をより早く発見することにつながり、神経変性疾患の早期発見のためのバイオマーカーとして適している。
図1:5xFADマウスの血漿および髄液中のニューロフィラメント軽鎖の定量。 A:3、6、9、12ヵ月齢の5xFADマウスの血漿中NF-Lレベル(pg/ml)を非トランスジェニック同腹子と比較。
二元配置分散分析、Bonferroniのポストホック検定。
B:9ヶ月齢の5xFADマウスの髄液中のNF-Lレベル(pg/ml)を非トランスジェニック同腹子と比較。
対応のないt検定。
AおよびB:平均+SEM。
*p<0.05; **p<0.01; ****p<0.0001。ニューロフィラメント軽鎖レベルに関する研究組織の検査については、今すぐお問い合わせください!