SCANTOXは、4L/PS-NA試験動物において、グルコセレブロシダーゼ(Gcase)活性、グルコシルセラミド(GlcCer)およびグルコシルスフィンゴシン(GlcSph)の測定が可能になりました!
これらの動物は、ホモ接合性のGbaV394L/V394L変異を発現し(4L)、完全なプロサポシンノックアウト(PS-)、ホモ接合性のプロサポシントランスジーン(NA)を有し、その結果、プロサポシンレベルが低下している。
5週齢、12週齢、18週齢の4L/PS-NAおよび4L/PS+/+NA対照動物の脳組織におけるGCase活性を4-MUGアッセイで測定したところ、両遺伝子型におけるGCase活性は、C57Bl/6動物に比べてわずか6%程度に低下していた(図1)。
4L/PS+/+NA同腹子は4L/PS-NAゴーシェ病動物と比較してGCase活性が同様に低下していることから、GCase活性を標的とした介入研究においては、C57Bl/6マウスを対照群として使用することを推奨する。
基質GlcCerとGlcSphの測定は、我々のパートナーであるPronexus Analytical ABによるタンデム質量分析に結合した超高速液体クロマトグラフィーによって行われた。
5週齢、12週齢、18週齢の4L/PS-NAマウス、4L/PS+/+NAマウス、12週齢のC57Bl/6マウスの脳組織を分析した結果、4L/PS-NAマウスではGlcCerとGlcSphのレベルが徐々に上昇したが、4L/PS+/+NAマウスではわずかな上昇にとどまった。
C57Bl/6マウスでは、12週齢で基質レベルは認められなかった(Fig.2A, B)。
これらの結果から、4L/PS+/+NAマウスおよびC57Bl/6マウスは、4L/PS-NA研究における基質測定のための貴重な対照動物であることが示唆される。
図2. 5~18週齢の4L/PS-NAマウスにおける脳内グルコシルセラミドとグルコシルスフィンゴシンの定量。
A: グルコシルセラミド(μg/g湿重量)。B:グルコシルスフィンゴシン(ng/g湿重量)。AおよびB:対照群として12週齢のC57Bl/6マウスを追加したが、統計解析からは除外した。
平均値+SEM; n = 5; *遺伝子型間の差; #年齢群間の差; *p<0.05; **p<0.01; ***p<0.001; ****p<0.0001。4L/PS-NAマウスモデルでの試験をご希望の方は、今すぐ弊社までご連絡ください!