神経炎症は、中枢神経系に影響を及ぼす神経変性疾患やその他の疾患との闘いにおいて、成長しつつある研究分野である。
TSPOはミトコンドリア外膜タンパク質であり、そのアップレギュレーションがグリア細胞の活性化と関連していることから、最近、ハンチントン病の研究に関心を集めている。
8週齢と15週齢のR6/2マウスの大脳皮質でGFAP、Iba1、TSPOを標識することにより、15週齢のR6/2マウスではアストロサイトの免疫標識が増加する一方、ミクログリアは変化しないことが示された(A、
B).
TSPOの解析から、R6/2マウスでは8週齢ですでに免疫反応領域が増加し、15週齢ではさらに増加することが示された(C)。
(C).
図1. R6/2マウスにおける神経炎症。 GFAP(A、アストロサイト)、Iba1(B、ミクログリア)、TSPO(C)で覆われた皮質免疫反応領域の割合。
(C).
高齢のR6/2マウスではGFAPとTSPOが増加している。
DおよびE:グリア細胞(赤)におけるTSPO(緑)の発現を示す免疫蛍光画像。
(D)と前庭のミクログリア
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